7年前のあの日あの朝。。。

はっきりした時間は覚えてない。。。確か8時半前後だったと思う。

母からの電話 まだ寝ぼけながらの私は 何を言ってるんだろう。。。必死に叫ぶ母の声

じぃちゃんが血を吐いて倒れたよー倒れたのー早く来て。。。

あゆむを起こし どこ?どこで倒れたの?意識は?そう言いながら あゆむを必死に起こし大変だって!!!
母は気が動転したまま もーはやくきて それしか無かった。。。

桃の木の近くまで自転車で走った 少しでも早く行こうと自転車で行ったのだ。
湾岸高架のカーブを曲がると 見えたのは救急車。。。

さほど人だかりもいなかった。父は既に救急車の中にいた。。。
吐血を大量にしたせいか 顔や服にまで血がついていた。

あゆむは じいちゃん大丈夫なん?なぁー?大丈夫なん?

私には。。。その時もう無理だ。。。確信した。
あゆむには 首を横に振った記憶がある。
何も言葉を出せずただ首を横に振ることしかできなかった。。。
母はまだ何とかなると、思い込んでいたのでその場では何も言えなかった。

自分でも不思議だったのはその時涙が出なかった事
もの凄く冷静な顔をしてた事。
取り乱すことなく救急車に乗って病院まで行ったこと。。。
その時は介護の仕事をしていて何人も見送った。泣いたらあかん!と先輩達によく言われてたから。。。
でも、自分の親がそうなったら絶対に無理だよ。いつも仲間とそんな話をしてた。。。

なのに 涙一つこぼす事なく 病院についてあれやこれやと処置してくださったのだろう。時間だけが過ぎていった。
そして ドクターから。。。頭を下げられた。
10:07 ご臨終です。
取り乱す母を必死で抑えながら父に会いに行った。。。
苦しそうな顔してるのかな
違ってた。穏やかにベットに寝ている父がいた。。。

昨日 話したじゃん。仕事の悩み聞いてくれてまた明日家行くわ。その時に話そうや。そう言ってたじゃん。。。
母は父のとこにもーいく!もーいやや!死にたい!

そう思うのは無理もない事でしょう。父が吐血した時母の腕の中で意識を失ったから。。。
私は あゆむに母を任せて親戚中に連絡をした。

誰も信じてはくれなかった。
あまりにも突然過ぎたから。。。

あゆむの誕生日の3日後。。。
父が自宅に戻ってこれたのは多分お昼過ぎてたと思う。

その時 台所の隅で 何かが弾けたように泣きわめいた自分がいた。。。

なんで!なんで!なんで!なんで!と。。。

葬儀は家の前の小さな集会所を借りた。
来ても ご近所さんと親戚くらいだろう。。。そう思ってた。

実際に100人くらいは超えていた。私の知らない人もたくさん来てくださってた。
父は堤防沿いで畑を作ったり花を作ったりしていたので 見知らぬ人でも友達になってたんだね。。。

誰にでも気さくに声かけたりしてみんな友達になってたんだね。
たくさんの人に見送られて幸せな父だなって思った。

あゆむは ほんとにおじいちゃん子でべったりだった
釣りも一緒に行った
料理も一緒に作った

だから。。。今 あゆむは父の血を引いて料理するのが好きなんだね。

春巻き 白和え。。。どれも父の味

今日はみんな仕事でいないので 1人仏壇の前に座る。。。
お輪鳴らしたら リクもランもそばにきていた。

一人で長い時間 父に話しかけた。。。
返事はない 当たり前だけどね。。。

また、いつか 逢える
その日まで。。。

今はあゆむも立派な孫に育ちましたよ❢
可愛いお嫁ちゃんも一緒に。。。

お嫁ちゃんは 勇さん 勇さんっていつも言ってくれてますよ!

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